大雨が続いたかと思えば、数日前から急に暑い日が続いて、人もエビネもしんどい。
気象推移はほぼ想定していたとおりだが、ちょっと暑すぎますぅ~~
早速、手動で寒冷紗を拡げてみた。とりあえずの激変緩和措置だけど、この先が思いやられるなあ。
気温が上がるとスッポヌケ症状が顕在化してくる。やっぱり出た~~っ
今春植え替えた「青漣」
何となく葉に艶がないな、と思って葉に触れたら柔らかい・・ありゃりゃ~ スッポヌケ~
この暑さで一気に進んだよう。今秋にオークションに出そうと思って株分けしたのに。あ~あ。
左が新木でドロドロ。右のバック木の下の方も黒くなっていてアウト。さらにその後ろのバルブもあやしかったので外し、残ったのはバルブ2個だけ。

スッポヌケはある程度しかたないと思っているが、目をかけている株ばかりやられる。
まるで人の願いや努力をあざ笑うかのような悪魔の仕業…
ニオイエビネが殖えない原因の一つがこのバルブの腐りやすさにあるように思う。
どこか(根?)で菌が感染し、バルブの中へ入り込んで中を進んでいく?
処置は思い切ってやった方が予後がよいことが多いと思う。特にニオイエビネは品種差はあるがバルブの耐病性?が弱く、スッポヌケた木だけちぎっても再発しやすい。バルブに腐れが残っているとしばらくはおとなしくしていても、またどこかで出ることも多い。
前年スッポヌケた株が翌年またやられて絶えてしまうことはよくある。
冬の間はおとなしくしていても気温が高くなってくると一気に腐れが進みだすよう。
バルブの中に残った菌?には薬剤散布は効かないように感じている。なのでスッポヌケたらあやしいところまでキッパリ落とすか、えぐり取ることにしている。
春蘭、寒蘭でもスッポヌケや芯葉から枯れるような病気が出ることがあるが、根絶できずにだんだん枯れていくことも多い。薬剤抵抗性を持つ菌の仕業かもしれないし、バルブの中に広がる菌の悪さかもしれないがよくわからない。
ずいぶん昔、憎っくき菌を根絶させてやろうと、バルブに注射や薬漬けをしたこともあったが、たいてい蘭の方が参ってしまうようだった。今から思うとアホなことをまじめにやっていたなあ。
気象協会の予想では、来週一旦梅雨空に戻って、月半ばころから晴れ間が多くなり、20日頃梅雨明け(平年並み)とのこと。日本付近はチベットと太平洋の高気圧が重なって高温傾向だと。ハァ~~
問題は高温の程度で、昼の最高気温はもちろんだが高夜温の日が続くとエビネがバテてしまう。
高温にはエビネより春蘭、寒蘭の方が強いように感じている。
いよいよ暑い夏がやってきます・・・みなさん気をつけてお過ごしくださいね。