エビネのウイルス対策については、栽培されている皆さんはそれぞれ工夫されて対処されていることと思いますので、今さら何をか言わんやですが・・・
このブログの古い書き込み(2017.8.13)にウイルス病のことは書きましたので、参考にしていただければと思います(内容について誤りがあるかもしれませんので対策はご自身の責任で・)。
目に見えないウイルスとの闘いは、今回の新型コロナの拡大で改めて難しいものだと感じました。
植物感染ウイルスと動物感染ウイルスの違いはあるものの、何らかの接触などで生体内に入り込み増殖するのは同じです。コロナの様子を見てエビネのウイルスが気になっての書き込み・・
現実的な栽培管理の中で、理屈はわかっていても感染を完全にシャットアウトすることは難しいことと思います。
現場的には防虫網を張っていてもわずかな隙間、目ずれはあるし、網目をすり抜ける小さな保毒虫(ダニなど)が侵入する可能性は十分あります。虫が人の衣服に付着して侵入することもあり得ます。潅水時のしぶき飛散、エビネなどを触った手で他のエビネを触ったり、株分けをする器具、排水など、人の栽培管理作業がウイルスの伝搬につながることもありましょう。無症状感染株との接触から罹病する可能性も否定できません。考えるだけでイライラしてきますね。
ウイルス密度を可能な限り下げ、感染機会、可能性をいかに少なくするかが現実的な対応として求められると思います。
エビネを触る作業時(株分け、植え替えなどが一番危ない)に使い捨て手袋を使ったり、第三リン酸ソーダやカセットバーナでのハサミなどの消毒などはずいぶん行われるようになったものの、手袋で栽培棚を不用意に触ったり、消毒済みのハサミを排水が付着した作業台においたり・・・意識していないところで思わぬ落とし穴もありそうです。
エビネのウイルス病対策として、日常管理として心がけていること
①目視点検 ②エビネに極力触らない ③ハサミの消毒徹底,使い回し禁止
コロナ対策で注目されている次亜塩素酸水については、ノロウイルスの除菌や、医療、食品関係で使用されており、ウイルス除去にも一定の効果があるように思います(確証はない)。
次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)より刺激が少なく、扱いが簡単で、殺菌力が強い。ただ分解しやすく、製品の差、保存、使い方に注意が必要ですが、手指(ウイルス殺菌)や植物の表面殺菌などにも使えるかもしれませんね。植物にはあまり害がないように感じています。
無菌播種時の種子殺菌にはずっと使用しており、大変便利で効果的です。