去ってゆく…特別、感傷的なことではありません。季節の移ろいをあるがままいえばそういうこと。
ただ花茎を抜くときには特別な気持ちがこみあげてきますね。
このたび、まずもってドタバタのオークションに多くの皆様方のご協力をいただき、何とか終了させていただくことができました。心より感謝申し上げます。
期間が短く、難しい出品内容だったにもかかわらず多くの方々から暖かいご支援をいただき、無事に終了することができました。誠にありがとうございました。
さて、今年のエビネは・・・はっきり言って不作と感じました。
予想していたように、昨夏の高温の影響でいろいろ異変が生じてよろしくなかった。
まず、①花器の生育が悪く奇形化などが多かった。②新芽の葉も変形したりするものが多かった。③咲いた花は意外に色は良かった? ④個体差が大きい こんな感想かな・・・
さて、エビネはどんどん季節が進んでいきます。過去を振り返る暇はありません。
来年に向かってスタートです。エビネは先に進もうとしています。
今年も栽培改善に向けていくつもテーマを決めて取り組みたいと思います。
①実現可能な栽培適正化プログラム(数値化は大変難しいがあいまいさを共存させる私なりのアナログ的手法) ②生長量を確保しながらの夏越しノウハウ(特に照度と温度管理の最適化) ③株ごとの個別管理の精度向上。
いうのは簡単だがなかなか難しい。それぞれこれまでのノウハウを基本に対策を考えているが、さてどうかいな???
対策の一般化はそもそも無理やろな。けど、自分なりの方法でやってみんと何事も始まらん!
人の言うことに疑い深く信じない性格なもんで・・・
昨日から、ずっとさぼっていた植え替えを始めました。
植え替え待望組がたくさんいますが、急ぐものからまずはスタート。
植え替えの現場。数種類の用土とウイルス対策機材など。
動線、作業効率を考えて最適化を考えた結果の姿。写ってないものもあり。
植え替えが済んだ株。急ぎは禁物。1鉢30分くらいかけて丁寧にやります。
自分なりのルーチンに沿って作業を進めます。鉢は大きいものは使いません。最大5号。
新根の先を傷めないように特に注意して作業を進めます。
この時期は急ぐもののみで、秋(9月~)を主体に植え替えをやりますが、毎年やり残しが出てしまいます。
植え替えたニオイ株たち
ニオイエビネは満2年で植え替えることが多い(品種による)です。
葉の状態は2~3年目くらいが勢いがあって良い花が咲きやすいですが、根は3年目にはくたびれてきて障害が出やすくなるように感じます。
基本的に根の耐久度が弱く、3年古木くらいが残ってくるとその根も元気で株に勢いがたまるように思います。酷暑などで新根が傷むといっぺんに作落ちしやすいと思います。
コオズ系やキリシマなどは勢いが落ちても数年は大丈夫なことが多いですが、ニオイは根と見かけにギャップがあるように感じます。タイミングが遅れると大きく作落ちするリスクがあります。根の数が少ないので、前年根や新根に障害が出ると大きな作落ちにつながりやすいです。
今年の植え替えでは、根の傷みはそれほどではなく、昨年暑さが厳しかったので遮光を強めて気温上昇をセーブした効果かもしれません。
皆さん、それぞれ工夫されていることと思います。栽培環境が違うので、基本的なことを踏まえれば、それ以上これがよいという方法はないと思います。 そこがおもしろい!