エビネ　キリシマエビネの無菌播種

キリシマエビネのシブリング交配

品種によって発芽にかなり差があって、まあまあ出るものと、ニオイエビネより出にくいくらいのもあります。
「紺竜」は、キリシマエビネともヒゼンとも言われますが、キリシマエビネの血が濃いと思います。
これのセルフを２～３年やりましたが、播種して２年半、ようやく苗ができつつあります。
親株の栽培も難しく充実した種子が取れにくいですし、発芽もたいへん悪く、遅い。
｢紺竜｣は紺舌の元祖のような品種ですけれど、ウイルス罹病株が多く、当方の株も葉にかすかにCymMVらしき網目が出ますが花は普通に咲きます（別の場所で隔離栽培）。
これのセルフでウイルスフリー株の「紺竜Jr.」を作ってみようとしています。もうすぐ１本だけ植え出ししますが、葉色が薄く根の伸びも悪く、いかにも難しそう。親より育てやすい紺舌になって欲しいのですが、難物の気配アリアリですね。ほかに極小苗が４～５本育ちつつありますがどうなるかなあ。こう長くなると急に枯れたり？？？　今年もセルフ交配してますけどねえ。

植え出し予定の「紺竜」苗　　根が伸びておらずいかにも危なそう。育つかなあ？　
これが2年半の成果かと思うと‥‥


今年はキリシマエビネの｢白妙｣や手持ちの無銘紅舌株のセルフ交配をしてみました。
いくら何でも｢紺竜」よりはうまくいくと思っていますが・・・
セルフ交配のねらいは、原種の増殖、よい特徴を持つ株のさらなる選別、遺伝の特性や雑種性をみるため、確実とは言えないがウイルスフリー化などですけど、多分、親に似たものができると思っていますがどうでしょうかね。
セルフは発芽しにくいですね。原種的なニオイのセルフもたいへん発芽しにくいものが多いです。
シイナが多い（胚がほとんどない）場合と種子に胚はあるのに発芽しなかったり、少し発芽しかけて止まったりということもありますね。