エビネ　スッポヌケ

昨日、不在中に60mm近い大雨が降って風も強かっとのこと。こちらはまだ梅雨入りしてない様子？

夕方に帰宅してエビネを見て回りました。今年もいやなスッポヌケの季節です。
毎年どうしてもいくらかは出ますが､今年は少ないなと思っていたら立て続けに出ていました。

品種：自然種ニオイ無銘：親木のバルブまでやられていました。
新葉は元気そうにみえるので、発見できなかったらどんどん腐りが進んでいくところでした。


下のような状態でも葉が急にしおれるようなことは少ないので､発見が遅れがちです。


普通は軟腐病と言われることが多いですが、病菌を顕微鏡で確認したことはありません。
傾向として、大切にしている株（弱い株に世話を焼きすぎ）や植え替えた株（微少な植替え時の傷み）に出やすく、罹病しやすい品種というのもありそうです。

 完全に防止するのは難しそうですが、いらん世話を焼きすぎず（触りすぎず）、浅植えにして、風通しをよくしておくのも必要でしょうね。通風扇は24時間間断タイマーをかけて適当に動かしています。
感染してからバタッといくまでしばらく時間がかかっているように思われ、発見時にはたいてい手遅れで、特にニオイでは新芽だけでなく､親木にまで広がっていることも多いので､よく見て親木まで落としてしまうことも覚悟して対処します。放置して自然治癒することもありますが、株枯れに至ることを覚悟しておく必要があります。

新芽の伸びが途中で鈍くなったりする兆候を発見したら､すぐに点検し早期対応が大切と思います。
葉先が枯れこんだりするのも、スッポヌケではないかもしれませんが何か障害がある症状です。
今年は急な高温になったりしてスッポヌケが出やすい環境にあるかもしれません。

ニオイエビネが殖えにくい原因として、新芽の数が少なく根が気むずかしいことと、このスッポヌケで再起不能、枯死に陥りやすいことも大きな一因と思います。ずいぶん痛い目にあってきました。