12月が目前に迫り、今年のエビネ作もいよいよ大詰めになってきました。
何も載せる画像がないのですが無理やりのつまらん新芽画像をアップ。
今年の気象は、記録的な暖冬、梅雨明け前後の日照不足、夏終盤の高温と相変わらずエビネにとっては厳しい環境条件でした。秋に入ってからはまずまずの天候でかなり暖かかったですが、この後、気温が下がって霜が降り、冬になっていきます。
気象庁によれば、この冬はラニーニャが続き西日本に寒気が入りやすく、このあたりの3ヶ月予報では1月は冬型の気圧配置が強まることがあり、やや寒い予報となっています。
あてにはなりませんが、冬ごもりの準備を進めていきたいと思います。
今は週1回くらいの潅水以外何もしませんが、この週末、葉を洗うように十分潅水して最後の薬散(殺虫、殺菌)をしておきます。今年は夏の後半スッポヌケが多かったですが、ダニは夏の高温にもかかわらず防除効果があったのかほとんど見られずまずまずでした。
当方の越冬はビニル囲いの棚下、無加温(冷え込みのないときはビニルを上げて緩やかに通風させます)で、湿度が高くなるため、ここで殺菌をしておきます。殺虫は残存虫をたたいておくという意味ですが、毎年やっている予防的なもので、目に見える効果を期待しているわけではありません。この時期は薬害の心配がないので気楽にやります。寒蘭、春蘭も同時防除します。
棚下への取り込みは、あまり急ぎません。寒風に気をつけて少し寒さに当ててからで、例年12月中下旬頃です。
今のエビネの様子
ここ2年ほど、夏の高温によるムレなど、ひどい作落ちをさせないための対策として、日照を強く抑制した栽培実験をしており、どうしても新芽の肥大はよくありませんが、仕方ないと思っています。
特にニオイは存続させることを重点に、根を大切にするようおとなしい栽培をしていです。
今は、今年の成果がはっきりする時期で、ほとんどの株元に新芽が出てきていますが、出ていない株は砂を除去して新芽を確認します。根が絡んでいたり、腐っているなど何らかの原因があることが多いので点検が必要です。
新芽の出方は品種によって差がありますが、今年は秋の気温が高めだったのでやや伸びすぎている株があります。本格的な寒さが来れば伸びなくなります。
新芽が伸びにくい株(御蔵輝星) 新芽は砂下にしっかりありますがあまり伸びてきませんね
普通くらいの株(女神) これくらいのが多いです
やや伸びている株(南郷青紺) 秋の暖かさのせいか急に伸びてしまいました。
例年、秋に新芽が伸び出して展葉してくるものや、花が咲いてしまうものがわずかにありますが、
どうしようもないのでそのままにしています(花は取ってしまいます)。育苗中の実生小苗の新芽が伸びてくることはよくありますね。
早朝で薄暗く、写りが悪くてすみませんです。