良い天気が続いています。
ハカマ割きは、気が進みませんでしたが8割方やりました。あまりていねいとは言えませんね。
これまでのところ、大株ではスッポヌケは出ていませんが、見えてくるのはこれからで、急な高温はよくないです。
病徴が見えたときにはその芽はほぼオシャカ。抜けるかなり前から罹病しているように思います。
薬剤などによる確実な予防は困難と思います。罹病しやすい品種、育成中の弱い株に出やすい?
人為的には世話のし過ぎ?
スッポヌケではありませんが、ニオイの花茎抜き作業の際、硬くなって抜けないような株(無理矢理抜くと株や新根が傷む)では、花茎の残りが腐ってバルブまで傷める(腐る)ことがあります。サツマやコオズではあまり見られませんけどニオイには時々見られます。
今年も1株(虞美人)発見しましたが、すでに新バルブが半分くらいやられていました。
ニオイは年中このようなさまざまな腐れ、病気などのトラブルとの戦いが続きます。
ウイルス病の目視点検も行いました。目が衰えて自信がなくなってきましたが、今のところなし。
目視は光線をうまく当てないと、反射したりしてよく見えず、見落としてしまうことがあります。
長年栽培してきた株で、前年まで異常がなくてもあるとき突然出てくる(気付く)ことがあります。
今頃が葉の病徴がわかりやすいと思います。無いと思わずあると思って見ることでしょうね。
もう一度くらい目視点検を行う予定です。(枯葉取り、ダニ防除の時かな)。
好天が続き乾燥気味の中ではありますが、梅雨入りが近く、蒸し暑さを感じますね。
予報では週後半には梅雨入り?大きな災害がありませんように・・・
今年の夏はやや高温の予想になっています。
3ヶ月予報はあまりあてになりませんが、そのつもりで今から準備しておきます。
といっても何ができるというほどのこともありませんが、ここ2~3年、猛暑対策として試してきた遮光の強化対策に一定の効果が見られるようなので、今年もその準備しておきます。
(夏越し対策)
小屋屋根(畜産波板と透明梨地ポリカの組み合わせ)の上に温度上昇を抑えると言われているクールホワイト(65%)を張り、真夏は小屋上部に小屋内から光量調節できる手動式黒寒冷紗などで、光を弱め、気温の上昇を抑えるという単純な方法です。側面は防虫ネットで通風あり。
同じ光量でも気温が高いとしんどくなり、特にニオイエビネは夏の暑さで根を傷め、バテやすいので、光量を抑えて生長量を犠牲にしてでも気温上昇を抑える方がトータルではメリットがあるのではないかと思っています。
ただこれは当方の小屋が東側に建物があって、朝から午前中のよい日照が少なく、午後、気温の上がる時間に日当たりがよい(蘭にとってはよくない西日も強め)条件で、午後3時頃からの気温が特に高くなりがちな環境なので、その対処としてこの遮光強化対策をやっています。
またニオイは弱めの光にある程度耐えるように感じており、夏の酷暑時(梅雨明けから1ヶ月あまり)、株をおとなしく休ませるつもりでかなり低照(葉のところで2500LUXくらい)で管理をしています。光合成促進肥料(ペンタガーデン)、活力剤も薄めに使います。
バテにくく光に強い品種は明るめのところにおいています。
午後の日照時間はかなり長く、照度を落としても一定の光合成量は確保できると考えています。
通風も大切で循環扇、換気扇を使います。梅雨に備えてタイマーをセットしました。
これまでの結果では、外気温+1~2℃以内にほぼ抑えられるようであり、根の活力が比較的維持され、葉色は濃くなりやすいように思います。暑さが和らげばしっかり採光していきます。
立派な株にはなりませんが、栽培が難しいニオイエビネを維持し続けるための私なりの方法です。
同じ環境下でサツマなどは光不足のせいか新芽が小さくなるようでした(個体差大)。
サツマに比べるとニオイの栽培は10倍以上?難しくリスキーですね。
午前中に日が当たり、午後は日が当たらず高温になりにくい環境なら、もっと立派な株に作れるのになあと思います。
作りにくいと言われているニオイ品種は、夏バテしやすく、罹病性が高いように思います。
バテると抵抗力が低下し、翌年にかけて罹病しやすくなる? 夏バテに遠因あり?
暑い夏が多くなり、防寒対策より夏バテ対策が大切になっています。
ニオイ自生地の夏の最高気温は30度くらいまででそれほど高くないようです。
それぞれのおかれた条件や気象変化に応じて、ニオイエビネがしのげる栽培環境に調節する必要があると感じています。
これから、梅雨時期に入っていきますが、エビネ栽培では重要な時期だと思っています。
頑張ってやっていきたいと思います。皆様方の作上がりを願っております。