エビネ　小屋温度

昨日、晴天下で小屋内の気温を測定してみた。過去にも行っているが確認の意味で再度実施。
延長コードセンサーのついた最高最低温度計で２カ所同時に測れて便利。
最高最低気温とそれぞれの発生時間が記録される。
３台あってあまり測定値に差はないが、水ぬれに弱いことと、作りがややチャチかな。

（温度計画像追加）


（小屋環境）
小屋屋根の上50cm位に遮熱遮光用のクールホワイト(65%)を張り、屋根はポリカ＋畜産波板混合。室内に不織布(散光用）と可動式の黒寒冷紗がある。照度はエビネの葉のあたりで2000～3000ルクス。かなり暗め。
夏は日照を強くするとどうしても気温が上がりがちになるので、日照を抑えて気温の上昇を防ぐ栽培をしています。

(測定結果)
小屋上部の畜産波板屋根の下30cm位（直射光の当たらない場所。地面から約２ｍ）で36.8℃。
エビネの葉が展開している高さの地面から70～80cmで33.6℃。アメダスとほぼ同じくらい。
地面(薄暗く湿っている)から25cm上で28.8℃。
ほぼ予想したくらいの気温かな。上下で８℃の差があり、地面に近いところはかなり低め。
この測定結果はこの小屋の固有のデータであり、栽培環境によってはずいぶん違うと思います。
通風扇を棚下において送風し、湿度のある涼しい微風が棚下から上がる。

棚上の温度は場所によってバラツキがあり、２～３℃くらい温度差があった。通風や遮光ムラなどで差が出るので、それぞれの場所に合った品種を置くようにしている。

地面の低いところに棚を作って管理するのは高温回避にはよいとは思うが、視覚的に目が行き届きにくいことや作業がやりにくいこと、またどうしても潅水による地面からの跳ね返りがあるようで、20年くらい前に２～３年やっていたが、今はやっていない。
しかし、こんなに毎年猛暑続きなら、一考の価値があるかもね。
小屋内の地面に冷たい井戸水を散水し、乾かないように管理しています。