昨日は冬至。今朝の小屋内の棚上は-2.2℃まで下がっていた。外は初氷。本格的な冬の到来。
寒い日が続いていますが、この後は年始にかけて少し寒さが緩む予想。
冬越しのため、棚下収納しているニオイ系交配の小苗たち。
播種して3~4年、ようやくここまで来ました。
例年通り倉庫に格納してもよかったが、湿度が低めなのが気になって今年は小屋の棚下に入れた。密封型の棚下は棚上より2~3℃くらいは気温が高い。
来年はだいぶ大きくなりそうな良い芽を付けた苗がいくつかあります。期待、期待・・・
ここまで来たら試練の第一関門は突破だけど、ここからがまたいろいろなハードルがある。
播種後5~6年での開花が最短だろうが、素直に育つことが第一で、途中コケると10年コースになってしまうことも多く、良い結末にたどり着かない。枯れていくリスクも高くなる。
ていねいに、ていねいに・・・情熱を切らさず育てること。
交配歴は40年近くになるが、ニオイ系交配に絞ってやり始めてからはまだ年数が浅い。
それらがだいぶ開花しだしているが、なかなか思い通りにはいかない。ニオイの血が濃い株どうしの交配は生育が気難しく、やっと咲いてもなかなか濃色、良花は出てこない感じ。幾分コオズの血がありそうなニオイ系は育苗もしやすく、いくらか色も出やすくなるよう。まだまだこれから…
ニオイ系の交配は始めたのは30年くらい前だったが、発芽困難で苗も育たず頓挫していた。
以後、ダメもとでたまたま交配していた(15~20年近く前)ニオイ系の中でわずかに育った苗から数年前にお気に入りの花が1株だけ咲いたが、その片親の無銘ニオイ濃紫花はだいぶ前に枯死してしまった。
この親株は自然種の極小苗から育て上げたとてもよい花で、咲いたのは2~3年だけ。色彩秀逸で交配親としてずいぶん期待していたが、突然の病魔から助けられず枯らしてしまい残念至極。
ボケ写真が1枚残っただけ。美人薄命。育てにくい品種だったがどこかで生き残っていないのかなあ?
血筋を引くこのお気に入りの交配株を親に今後も交配を続けていくつもり。
上の画像の中にもこの株の交配苗があります。 初恋の人の面影を慕い続ける男のロマンかな。
少し早めだが寒いので、寒蘭たちも倉庫の中に入れて越冬態勢に入った。
暖冬予想ではあるが、必ず寒暖はあるし、暖かいと急な寒さの影響を受けやすい。
例年通りの防寒体制はとっているが、飼い主(私)が一番耐寒性がないよね。