今日は良い天気。庭木の剪定作業を始める。大変な作業だがヘッジトリマーを買って省力化。
エビネの展葉は順調で今のところ問題なさそう。
ハカマが黄化してきた株も見えだした。ハカマ割きは気の進まない作業で、急がず当分放っておく。
思いついて正午前に小屋内の照度を測ってみた。2300~11500luxとバラツキが大きい。
一番暗いのは最奥の部分。10000luxを超える明るい場所は多くなく、長い時間は続かない。
立地条件の影響で、1日を通して小屋内の光環境は場所によって目まぐるしく変化する。
エビネの照度はどれくらいがいいのでしょう? 単純そうな問いだがなかなか答えが難しい。
栽培環境の中で照度の管理は肥料のやり方などよりずっと重要と感じている。
当方では古い照度計を使っていて、便利だが自分の感覚とは少しずれていると感じることもある。
晴天野外、昼頃の直射日光は大体105000~110000luxくらいだが、朝、夕に太陽の方向に向けたら、案外高い数値を示す(照度計がボロいのかもしれんけど)。
夏と冬で比べると夏が断然高いかといえば、冬も案外、照度があって思ったほど大きな差はない。
人間は暑い夏に強い日照を受けると日焼けするが、寒い冬の日照は暖かく心地よい。
エビネにとっても、季節や生長ステージによって快適な照度と気温のバランスがある?
それと1日の日照時間、照度変化も影響すると思う。よく午前中の光は良いが西日は良くないという。
また、弱めの光量であっても長時間当たるのなら光合成は足りるかもしれない。光積算の考え?
Nえびね園さんの記事に、照度の数値について触れられていたので引用(原文ママ)・・・
「3,000ルクス程度の場所では、葉の色が濃く元気そうに見えますが、例年、花つきが悪い感じがします。10,000ルクス以上の明るさが長時間当たると、葉が黄色くなり、少し焼けてしまいます。また、葉の温度も上がり、葉の表面が暖かくなります。理想としては、4,000~6,000ルクスで、所々10,000ルクスが良いように思います。」
小生も基本的には、ほぼこれくらいかなあと思っていますが、実際に栽培してみるといろいろ悩ましいことも多い。単純にエビネの最適照度は何lux、というのはなかなか簡単ではなさそう・・・
エビネにとっての好ましい照度は、ある程度の範囲にはあるとは思うが、季節や気温、それと生育ステージや品種によってだいぶ違うと思っている。当方では冬眠期間の2か月の光はごく少ない。
今の時期は少し明るめでも葉焼けしないが、夏になって気温が上がると日照によって葉温が高くなって同じ照度でも日焼け(ヤケド)症状が起きる。夏は気温を下げるのはなかなか難しいので、照度を落とす栽培をして葉を保護するようにしている。
葉が焼けるとバテて根も活力を失うように思う。ひどい大ヤケドをすると、しばらくして葉が全部枯れて全くの作り直しになる。
ただ照度抑制の加減は難しい。抑制しすぎると(近年の傾向)葉色は良いが株の充実が悪くなる。
明るめの方が蕾の着きは良いが、ニオイエビネはあまり強光には強くないと感じている。
品種によってはすぐに葉焼けしてしまうものもある。極限まで日照を採るより、六~七分目くらいの方が安全でいい花が咲くように思っている。やや暗めの無理をしない栽培がいい?…
当方の小屋は、東に建物があり、南北に長く、小屋奥近くまで日照が入る時間が11時前くらいになるが、午後は中央部分を中心に日当たりはよい。小屋内の場所によって日照条件が大きく変化し、日照管理上はあまり適地とは言えない立地条件だと思っている(贅沢は言えんけど)。
季節、時間による太陽方位、高度の変化に応じて光量調整や、品種、生育ステージを考えて置き場を決めている。一度決めたらそのシーズンは原則変えない。
小屋の屋根 ポリカや畜産波板、寒冷紗、不織布などで複雑に(切った張った状態)調整。
ポリカ(クリアと透明梨地が混在)や畜産波板はずいぶん汚れている。高いところに上るのは大の苦手なので張り替えは極力先延ばしにしている。この屋根の上50~60cmにクールホワイトを張ってある。
近年は気象変動が激しく、早い時期の急な高温で若葉が焼けることがあるかもしれない。
5月は日照が強くなり、突発的な高温の多発や、強風乾燥が起きることがあるので特に危ない。
今年は、天気予報をよく見て、臨機の遮光対策(手動式)ができるように備えたい。
書いているうちにくどくなってしまいました。スミマセンです!
P.S.
ニオイ系の自家交配苗 小さい苗をビン出ししたものだったが、ようやく良い葉が展開してきた。
唯一残っている「紺竜」セルフ苗 新芽がやっと伸びてきた。親に似て生育が超ノロ~~い。
紺舌が咲いてくれればなあ~~ だいぶ先の話…
