ヤフオクをみておられる方から、自然種、交配種に関する情報をいただきました。
たいへんありがとうございます。参考にさせていただきます。感謝申し上げます。
私は井の中のガラパゴス蛙を長年やっていて、井の中のことは大体わかるのですが､外の世界の情報や業界事情などには極端に疎く、ささやかな体験、知識をエサにして生きてきました。
近年、ブログやヤフオクをやってみると、いろいろな情報が寄せられて驚くことが多々あり、本当にありがたいです。
さて、自然種と交配種の区分は、以前にも書いたような気がしますが、ブラックボックスというかグレー的なお話がたくさんあるようで、交配種が自然種として扱われていることは、かなりあるのかもしれません。交配初期の頃から交配種というより自然種という方が評価が良かったりして、そのままになっているものもありそうです。
しかし、エビネに口なしで真偽のほどは､初出しした人(採取者、育成者)が明言、証言すれば別ですが、そういうことは多くはなく、なかなか知ることはできません。風化も進んでいます。
これまでにも超有名なニオイ自然種といわれてきたものが、実は交配種だ(だろう)という話をいくつか聞いたことがありますが確認のしようがありません。下手に明確な証拠なしに言うと販売している（した）業者さんなどに迷惑がかかるかもしれないし、このブログでもわからないことはわからないと言うしかないので、あえてグレーのままにしています。
ヤフオクの出品ではできるだけ正確に記載したいとは思いますが、知見の狭い小生ゆえ限界があります。購入、譲渡を受けたときの名称やカタログなどの記載に準じた表現を使うことを基本にしています。前例踏襲のような歯切れ悪い話ですが、私には真実のところがわからないのです。
ニオイ、コオズの違いも同様で、見解の分かれる品種もあります。これもエビネに口なしで外観の特徴などから各自で判断するしかありません。以前にも書いたことがありますが､現在ニオイエビネといわれている有名な品種にも、昔はコオズといわれていたものがいくつもあります。コオズの方が評価が良かった時期もあった？ようで、品種の検索､判定というよりは売る都合での面が大きかったのではと私は思っています。同名異種、異種同名もありますね。
ニオイエビネの原種はどういうものかという問いについて、私なりの考えをかつてこのブログにも書きましたし、出品もしました原種型のニオイエビネが一つの近い形ではないかなと思っています（あまり関心は高くなかったですけどね）。ないものねだりや幻想的理想が真実をゆがめてしまうことに注意が必要だと思います。
自然種と交配種の話やニオイ、コオズの区分は古くて新しい話題でしょうが、究極の真実は解明が難しく、思いはあってもあまり踏み込んだことは言わないことにしています。
秘蔵品がまだ埋もれているかは私にはわかりませんが、新たな自然種の優品はもうなかなか出てこないのではないでしょうか。ニオイエビネもこれからは交配種の時代になっていくでしょうが、自然種に愛着を持って古いニオイエビネを出品する天然記念物みたいな時代遅れのオッサンも、もうちょっとしたら死んでいきますもんで、自然の懐に抱かれて最後の頑張りですわ。
