エビネ　葉の黒斑

九州の豪雨、お見舞い申し上げます。昨年の西日本豪雨災害があったためか、気象庁がかなり早めに警戒を呼び掛けていたように感じました。鹿児島市全域で避難指示が出ていましたが、実際にどれくらいの方が避難したのか、なぜ避難しなかった（できなかった）のか、よく検証して今後の対策に生かしたいですね。

5月下旬ころから7月にかけてエビネの葉に下の画像のような円形の黒斑が出ることがあります。
炭疽病だとおっしゃる方がおられますが、きっちり調べてみないと確定はできません。
病名はどうあれ、いやらしい病気で油断禁物、早く対処すべき病害と思います。ニオイ系に発生が多いようです。


こっちのタイプの方が広がりやすくタチが悪い。
この株は自然種純白ニオイで御蔵白鳳などとはタイプの違う御蔵島産の中小型種ですが、とにかく病気に弱く、すべての病気を引き受けるような気難しい株


葉がまだ柔らかいうちに、はじめポツリと黒点が発生し、次第に黒褐色の斑紋が広がっていきます。
画像：発生初期に見えますが葉裏から見るとだいぶ広がっています。アブナイ！

葉裏から見ると・・・ゲッ　　切り取って消毒！


放置していたらどんどん大きくなってしまい、初発の場所には穴が開いたりします。
殺菌剤を散布するだけではなかなか止まらないことが多いようです。葉1枚丸々やられることもありますし、他の株へ感染することもあるように思います。株による罹病性に差があるような？
新葉はカットしたくないのですが、やむを得ず病変部分と周辺も含めてカッターなどで切り取ってしまい、さらに殺菌剤を散布あるいは塗布して様子を見ます。