ブログをはじめました。 周りの心配をよそに衝動的に船出してしまいました。 定年退職しましたが元気に仕事を続けています。 はるか昔、小学校理科の時間、ヘチマの種まきに胸をワクワクさせ、中高生の頃は家のベランダで大輪朝顔やぶどう、熱帯果樹の鉢栽培にチャレンジ、さらに学生時代には農学部で花卉園芸をかじり、就職、結婚して仕事に励みながらエビネなどの蘭を心のオアシスとして40年以上育ててきました。 これまで歩んできた道筋を今一度たどりなおして、心新たに楽しみを深めていきたいと思っています。 庭の片隅に白木蓮の木があります。その傍らに自作の小蘭亭があり、蘭たちからの叱咤激励の声を聞きながら、これからも日々歩みを進めていきます。 コメントは大歓迎ですが、生来の筆不精、頂戴したらその返信を書くのに考え込んでしまう不器用、時代おくれのオッサンです。多分、返信はようせんと思います。 ブログ本文の中でお答えできたらと思っています。 失礼の段、くれぐれお許し願います。(画像、文の転載はご遠慮願います。2017.7.23)
先日、防虫ネットの張替えや補修をしました。
エビネの病害虫防除のために防虫ネットを張りめぐらせている方は多いと思いますし、当方の栽培小屋もそのようになっています。
かつて、エビネのウイルスが猛威をふるい、栽培者を震撼させましたが、アブラムシなどがウイルス伝播の犯人として取り上げられ、被害防止の対策としてネットによる遮蔽効果に期待したのものでした。確かにアブラムシの入り込みを阻止する効果は期待できると思いますし、当方の小屋中でアブラムシが増殖したことはほとんどありません。
しかし~~
防虫ネットは細かい目合で虫が入りにくいとは思うが、HCなどで売っている1mm目合より小さいアブラムシもたくさんいて(0.5 mm~)、通り抜ける虫がいるかもしれないことやアザミウマ、もっと細かいダニ(0.2~0.8 mm)にとっては遮蔽になっていないのではないかという疑問?
あらためて、専門知識のある方に尋ねてみたら、まさにその通りで、虫によっては入り込む可能性は十分考えられるが、ある程度の効果は見込めるとのこと。もっと目合いの細かな 0.4, 0.6, 0.8mmなどのネットもあるが通風が悪く、夏は蒸れて大変暑くなりやすいので、0.8~1mm目合いが実質的ではないかとの話でした。また、移動力のある有翅アブラムシの飛来はいくらか防げるかもしれないと思っています。
結論的には、ネットで完全防御は難しいが、浸透性殺虫剤の散布やよく観察して発生初期に防除すること。意外に気が付かないこととして、栽培場へ入る際に衣服や持ち込んだ植物に付着していたり、扉の開閉時に入り込むことに注意すべきとのことでした。
以前、エビネのウイルス病のことを書いたことがありました(2017.8.13「エビネのウイルス病」 )が、ウイルス罹病の原因がアブラムシだけではなく、株分け時の器具へのウイルス付着や、潅水時の鉢底から流れ出た水などによる感染が多いこと、さらにランのウイルスで最も多く、強力なCymMV(シンビジウムモザイクウイルス)やORSV(オドントグロッサムリングスポットウイルス)などはアブラムシでは伝播しない(汁液接触で感染)とのこと。虫の生態や、病気の性質を知り、原因と対策を間違わないこと、正しく怖れることが大切と思っています(なかなかむずかしいです)。
今年ももうすぐダニやアブラムシたちが活動する季節になります。わが家では、カエデなどに真っ先にアブラムシが発生する(特に悪役の有翅アブラムシに注意)ので、展葉して発生が見られたらスミチオン、オルトランなどを散布してアブラムシの発生源をたたくようにしています。
開花時期は特に気を付けましょうね。