昨日、棚下のエビネに20日ぶりに水をやりました。密封に近い方はまだやらなくても良いくらいシットリしていますが、少し通風のある方はちょうどいいくらいに乾いてきていました。やり残しがないように丁寧にやります。
エビネは秋遅くには新芽が充実して、越冬に入ります。時々水を与えるくらいで特に何もしません。芽は秋口に伸びようとするものや深く潜ろうとするもの、春近くになって大きく伸びてくるもの…色々ですね。品種固有の性質はどうにもなりません。
展示会出品には無縁ですので、開花調整は全くしませんが、以前、早く加温して3月上旬に開花したニオイエビネが数年間不調になった経験があります。
GA(ジベレリン)で休眠打破をして早く咲かせる方法は良く知られています(面倒)が、そろって咲かせるのは難しいですね。あまり必要性を感じていないので長くやったことがありませんし、あまり良い花が咲いた記憶がありません。早く咲かせた株は花芽分化までの期間が長くとれて大きな新芽ができるかもとおもってやってみたことがありましたが、あまり効果なかったみたいでした。
冬季、新芽がじっとしている期間は案外短く、1月の下旬頃には新芽が微妙に動いてきている株が見られますし、2月下旬には新芽が膨らみ、伸びてきている株を多く見かけます。新芽の中では、春に向かって冬の間も少しずつ動いているのでしょうね。かといって元気をつけてやろうと施肥などはしません。
ニオイはできれば氷点下にしたくはありませんが、一時的に-2℃くらいなら葉が傷むものはあるものの、問題はなさそうです(品種による差は当然あります)。下手に加温する方が害が出やすい?
2月の下旬頃になって、目覚めの極薄いハイポネクス(5000倍程度)や活力剤を与えることがありますが、まじない程度で、やらなくても問題ありません。小苗は肥培のスタートを若干早めにしています。
密封状態の棚下は湿度が高く、病気が心配ですが、薬散はほとんどしません。湿度によって植え砂に湿気がしっとりなじんで乾湿の差が少ないです。棚下は棚上より2~3度くらい最低気温が高いのですが、逆に最高気温は上がらず温度変化が少ない(下がらず上がらず)置き場です。かつては極寒の日に備えて小さな温風機を設置していましたが、めんどうなので今は加温器具はありません。花は早くはないですが、それほど遅れずに咲きます。
土壁の倉庫の中は気温があまり下がらなくてよいのですが、乾燥しやすい欠点があり、エビネはあまり喜んでいない場所のように感じています。
1~2月、寒くない日には側ビニルを開けて必要に応じて棚下の通風扇スイッチを手動で入れ、2~3時間、空気を動かし、外気を入れます(閉め忘れに注意)。
2月下旬以降、冷え込む日以外はビニルを上げて通風を図りますし、日照もできるだけ取るようにします。潅水回数も少し増やします。寒いところに置いていた株や、地植えの株は気温の上昇とともに、花茎が順調に伸びて案外早めに咲くことがあるように感じています。結局、自然に任せておくのがよいと思っています。
3月の下旬には、強い寒波が来ないか天気予報を見ながら棚上に戻し、好天日にしっかり水を与え、新芽から蕾が出る前にきっちり病害虫予防をします。
今春の花は、昨年夏の高温などの影響で不作が予想されますが、同好の皆さんとともに、春の到来を静かに待ちたいと思います。
ヤフオクでは大変お世話になり、ありがとうございました。諸事情により当分冬眠します。
花時にはいくらか出したいと思っていますが、なかなか難しそうです。
見通しなどを3月初旬頃に「お知らせ」カテゴリーに出したいと思っています。
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