わが家では米は作っていないが、周りには水田がたくさんある。
ここらあたりは、田植えが遅い方で、すでにすんだところもあるが、今日あたりがピークかな。
岡山県は全国でもほとんどここでしか作っていないような古い品種が脈々と作られている。
朝日,アケボノ、酒米の雄町。いずれも草丈が長く、晩生種で9月上旬出穂、稲刈りは10月下旬で全国でも最遅タイプ。
朝日はコシヒカリなどのご先祖様で寿司に向く。アケボノは朝日の子供。雄町は江戸時代末期に発見された自然種(交配育種でない)で山田錦のルーツ。朝日、アケボノは酒の原料としても優秀な米。好き者が少しだけ作っている希少な米ではなく、プロの農家が大面積で作る現役バリバリの品種。なぜ岡山だけで作られつづけてきたのかは???
私はパンより米が好きなので、今年もおいしい米が無事にできますように天の神にお祈り~~
菜園のトマトやナスなどが実をつけだした。来週くらいに1回目の防除をしようと思う。
農薬による防除は必要最小限にしていて、栽培期間中に2~3回まで(生物農薬は除く)。
今回は害虫の発生はまだ少ないので、梅雨に入る前に一度殺菌剤をやっておく。
農薬は薬害防止のため、せいぜい3種混合までにしている。濃いめにはせず、規定通りに希釈して葉裏までていねいにやる。展着剤は選んで使っている。
定番的な殺菌剤、殺虫剤の中には、病害菌や害虫が薬剤抵抗性を持ってしまって効きにくくなっているものがかなりあるそう。どの病虫害にどの農薬でどの程度耐性が出現しているかは細かく検索すればある程度分かるが、現場的にはよくわからない。農薬は通常、化学名と製品名が違っており、また同じ化学成分でもメーカで商品名が違うなどわかりにくい。農薬の系統別分類表もあるが、素人にはなじみにくいので、農薬購入の際は、信頼できる専門の方に聞く方が手っ取り早い。
当方では、使用回数は少ないが、抵抗性がつきにくい薬剤の使用や、同じ剤を連用しないなどの工夫をしている。大発生してからでは抑えが効かなくなるので、よく観察して初期防除に徹する。
ダニは抵抗性がつきやすいので、1剤1回/年のみ使用し、他剤とローテーションしている。
ピレスロイド系は速効でよく効くが、連用すると抵抗性を持つ虫が大発生することがあり注意。
古い殺菌剤(ベンレートなど)などは抵抗性を持つ菌が多くなっているらしく、ダコニールなどの抵抗性のつきにくい薬剤を使っている。
古くからの銅剤は抵抗性がつきにくく予防にはいい。ただボルドーなど無機銅剤は薬害が出やすいので使わない。有機銅剤のサンヨールなどを使うことがある。
発生している病害、害虫が何かをよく知ることが大切で、スマホで画像検索もできるらしい(私はしていない)が、農薬の選択、的確な使用判断、散布技術はなかなか難しい。
散布の効果も分かりにくいことが多く、まずはよく観察することに尽きると思っている。
農薬の抵抗性などの話は、やや専門的で難しいが、エビネやほかの蘭の栽培にも同じことが言えるし、栽培環境的には菜園より耐性が発達しやすいかもしれないと思って関心を持っている。
ただ農薬を売る側からしてみれば、耐性が拡がって効かなくなってきている農薬の情報は積極的に出したくはないだろうね。キンチョールのようにすぐに効果が見えれば、効かなかったらすぐにわかるけど、農薬(特に殺菌剤)は使っている側が効果を検証することは難しいと思うなあ。
手間はかかるが、病害虫の発生しにくい環境づくり(これも大切な予防)なども行って、病害虫を恐れるあまり必要以上に農薬に依存しないように常々思っている。
菜園の野菜は、家でおいしく食べられる程度の品質にできればOKと思って作っている。