農薬について、絶対NOという人もあれば、かけまくっている人もいます。
農薬取締法という法律があって、その植物に登録のない農薬は使うことができません。
登録ではランに使える農薬は多くありません。
農薬で病害虫の完封はできませんが、適期にうまく使うことで被害を軽減できます。
濃い目にやることや数種混合は薬害が出やすくなり注意が必要です(3種くらいまでかなあ)。
計量はきっちりやって、目分量は濃くなりすぎます。濃い目にしても効きめは変わりません。
高温時はやらない(薬害)、すぐに乾くようなときが防除作業にはいいです。
古い農薬は効き目が落ちてくるので有効期限に注意。保管も日の当たらない倉庫内などに。
農薬漬けにするのは、植物にとっても負担で薬害が出やすくよくありません。
ここでは家庭菜園、庭木などで私が使用している手に入りやすい農薬について書いてみます。
間違っていることがあるかもしれませんので、使用はご自分の責任でお願いします。
なお、エビネの防除については、以前(2017.8.13)、「病害虫防除」、「薬剤散布による防除」で書いたとおりですので、参考に願います。
殺虫剤
オルトラン:浸透性殺虫剤。2週間くらい効き目が持続します。粒、水和、液剤があります。
トレボン:即効性のある剤でアブラムシ、ケムシなど多くの虫によく効きます。
アクテリック:薬害少なくガス効果もありよく効くように思います。カイガラ幼虫にも効く。
スプラサイド:カイガラムシによく効くが、100ccの小ビンはなくなった?。
ダニ剤:ローテーション、1剤年1回、葉裏防除が重要。他の殺虫剤はダニにはほとんど効かない。
コテツ:サビダニに効く。その他多くの害虫に効いて重宝。購入に印鑑が必要
カネマイト:ダニ専用剤
コロマイト:ダニ専用剤
モベント:浸透性のあるダニ剤は他にあまりない。ダニ以外の害虫にも1か月近く効いて便利
殺菌剤(カビ):カビに効く薬と細菌に効く薬は異なります
アミスター:面倒な病気によく効く
ダコニール:耐性菌の発生が少なく使いやすい常備薬
サンヨール:耐性の出にくい銅剤。展着効果良く、根葉の殺菌のほか、害虫にも効く
トリフミン:治療効果あり。サンヨールと混用してうどん粉病防除に使用しています
殺菌剤(細菌)
バリダシン:耐性菌の発生が少なく優秀な細菌剤。稲の紋枯病などに使われる。
タチガレン:稲の箱苗殺菌用。立ち枯れ病に効くが、登熟促進効果もある
ほかにもいろいろありますが、これくらいで十分すぎます。