豊雪

寒蘭も終盤に近づいた。
今年の豊雪、咲き始め緑色が残ってさえなかったが、いつのまにか緑が少し抜けて見良くなっていた。それでも例年より緑がかっている。咲き方は無茶苦茶（全くの放任咲き）ですけどね。
展示会などで見かける豊雪より、当方の花の方が色だけは白くきれいだと内心思ってきた。
当地は夏暑く、残暑も厳しい気候で決して発色に有利ではないはずだが、年にもよるが緑っけの少ない白（といっても少しクリーム色）に咲いてくれる。
その理由は技術でもなんでもなく、屋外づくりで肥料がとても少ない（ほとんどやらない）栽培を継続していることにあると思っている。東洋蘭の先輩もそうかもなと色をほめてくれたことがある。丈夫で肥料をやらなくても葉は65cm、5枚葉以上あって十分に育っている。
ずいぶん前に豊雪に系統（〇〇豊雪など）があるという話を聞いたことがあり、詳しい方に不躾ながら尋ねたら、豊雪は一つで系統なんかはないと明快な答えだった。以来そう思っている。
私らのようなよくわからない者がとやかく言うことでもなさそう。ただ楽しむだけ…


これから寒くなって咲き出すよくわからない種類の蘭（高知産、サラサ？1茎3～4花咲きで芳香あり）が、蕾を多くつけているので、農薬による花弁の変形検証の実験台にしようと思う。

寒蘭は花弁に農薬がかかると歪んで正常に咲かないことがあるが、犯人がどの薬剤なのかはっきりしない。混合による濃度障害なのかもしれない。まあ花の種類は少し違うがやってみよう。
今年もハモグリバエにいくらかやられてしまったので、来年はその防御もしないとね。

エビネも開花時期に花弁に農薬が当たると脱色したりする。ほかの花卉でも、同様のことはよく起こるので花や柔らかい新芽、新葉には農薬がかからないように気を付ける。
エビネは静かに冬の眠りに入りかけている。もうすぐ冬囲いの準備をしないとね。

12月に入った途端、急に寒くなる予報。今年の冬は寒い予想なのでしっかり準備していきたいです。
寒いのは大の苦手…