エビネ　ビン苗加温

今朝は冷え込んで小屋内の気温は0℃近くに下がり、外は大霜でした。いよいよ冬本番ですね。

11月下旬からビン苗の加温を始めています。
だいぶ気温が低下してきたので加温を始めてみました。例年より早めです。
ミニ温室用のガラスケースを加温育苗スペースに改良して使っています。
内部の気温は20～23℃でやや低めの設定で、はじめからはあまり高くしません。日長は15時間。
湿度が下がりやすいので鍋に水を入れて下段に入れてあります。いくらか効果があるようです。
今年は諸事情により、交配をしませんでしたので、新規の播種ビンはありません。
例年、播種したビンは加温せず自然の気温に任せたままです。

かつては早く発芽させようと播種後、加温していました。サツマ系やコオズ系交配ではまずまず促進効果があるようでしたが、ニオイはなかなか出ないで6か月から1年くらい経ったころからポツポツ出てくるものが多く、播種ビンは出なくても2年くらい捨てずに待っています。特にニオイの血が濃い交配は発芽が遅く、発芽までに2年かかったりすることもあります。そこから苗になるまでがまた時間がかかります。枯死するものも多いです。培地の劣化も考慮して積極的な加温はせず、成り行きで発芽、移植を静かに待ちます。
急ぐ必要もないので気長にやっています。

加温中のガラスケース内部　　
マヨビンは来年春植え出し予定、小さなジャムビンは移植待ちの育苗ビン。


マヨビンの苗　播種後2年余り、ニオイ純白花どうしの交配苗。発芽が悪く育ったのはこの2本のみ