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蘭亭白木蓮

ブログをはじめました。 周りの心配をよそに衝動的に船出してしまいました。 定年退職しましたが元気に仕事を続けています。                   はるか昔、小学校理科の時間、ヘチマの種まきに胸をワクワクさせ、中高生の頃は家のベランダで大輪朝顔やぶどう、熱帯果樹の鉢栽培にチャレンジ、さらに学生時代には農学部で花卉園芸をかじり、就職、結婚して仕事に励みながらエビネなどの蘭を心のオアシスとして40年以上育ててきました。                          これまで歩んできた道筋を今一度たどりなおして、心新たに楽しみを深めていきたいと思っています。                                     庭の片隅に白木蓮の木があります。その傍らに自作の小蘭亭があり、蘭たちからの叱咤激励の声を聞きながら、これからも日々歩みを進めていきます。          コメントは大歓迎ですが、生来の筆不精、頂戴したらその返信を書くのに考え込んでしまう不器用、時代おくれのオッサンです。多分、返信はようせんと思います。   ブログ本文の中でお答えできたらと思っています。 失礼の段、くれぐれお許し願います。(画像、文の転載はご遠慮願います。2017.7.23)

エビネ 播種、移植

10月中旬なのに未だにキンモクセイが咲かない。こんなことは記憶にない。
きっと8月中旬の長雨が花芽分化に影響したのだろうと思う。
残念だけど今年は咲かないかもな。来春、強い新芽が出る?

今春のエビネ交配種子を播種しました。
交配数、播種数を絞ったので、全部で13交配、26本。ほとんどがニオイ系交配です。
採種した種子を莢から出して管ビンに入れ、界面活性剤を微量添加した水に数日浸漬して沈下させたあと(作業がしやすくなる)次亜塩素酸水(次亜塩素酸ナトリウム:ハイターではありません)で殺菌し、使い捨てスポイトで播種(少しコツがいる)しています。

150ccビンへ播種ししっかり蓋をして衣装箱の中に入れて保管しておく。
150ccビンはわが家の家庭用圧力鍋で一度に13本殺菌できるので都合のよい大きさです。
口が広いので移植作業での汚染が気になるところですが、特に問題なく、作業はやりやすいのでずっとこの方式です。フタは2~3年で更新が必要ですがビンは丈夫で何度でも使え、フラスコなどよりずっと安く、洗浄や収納も簡単です。


併せて昨年播種したもので発芽しているものと、一昨年播種の生育が遅い苗を移植しました。
ニオイエビネ以外ならずいぶん楽に苗ができますが、ニオイ系交配は、播種して1年くらい経ってようやく発芽、移植(ビン出しではない)できるくらいの大きさになるものがたくさんあります。

移植:マヨネーズ瓶に透明キャップ+ミリシール使用。
まだちょっと小さめですがマザービンの密集回避のため移し替え。状態が良ければ十分育っていきます。育ち具合によって混みそうなら早めに再移植します。


植え出せる苗に育ってくれるかどうかは、ここらあたりからが正念場ですね。
ニオイ系種子を秋に播種して加温し、翌春に植えだすようなことは私には到底できません。
加温しないので春の段階では発芽はごくわずかで、出ていないものがほとんどです。発芽したものは夏越しが課題(温度管理)ですね。やっと発芽しても、枯死したり、移植後、枯れてしまうものがたくさんありますが、植え出し苗が少しできればいいのです。たくさん苗ができても困るだけ。手加減が大切でマニュアルの世界ではなく感覚の世界というところがいいが念力ではない。
発芽しないものはどうにもなりませんが、案外1年くらいたって発芽してくるものもあります。
短気を起こさず気長に相手まかせでのんびり構えています。

播種と移植は、無菌箱内(自製の簡易なクリーンベンチ)で行い、これで汚染はまず出ません。
最新の技術はあまりよく知らないので、40数年前の学生時代にやっていた方法をベースに自分なりに改良を加えながらやってきました。最新の技術、施設を持っている人から見ればバカみたいでしょうがね。ずいぶん旧式なんでしょうけど、楽しめる程度の苗作りは何とかやれています。
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