7月も暑かったが8月に入って一段と暑くなり、8月の最高気温の平均は岡山市では37℃に達している。
平年に比べて4℃くらい高い。こんな異常高温の中でエビネはどうしているのかな?
30℃と31℃の1℃と、35℃と36℃の1℃では消耗度合が大きく違い、生育への影響が心配される。
当方では高温時(最高気温34℃目安)に遮光を強くしている(2500~3000ルクス程度)ので光合成は少なく、生育にはよいとは思えないが葉が焼けてしまうよりはいいと思っている。光合成促進肥料の葉面散布とリキダスを2回やったが効果は???
今年は井戸水の棚下潅水をやって温度抑制(2℃位下がる効果がありそう)をしているが、今できることはこれくらい。
ということで現在は見た目は夏休みの休止状態。しかし、砂の下ではすでに来年に向けて活動が進んでいることと思う。
暑さの影響について~~
比較的高温に強い種類のエビネ(タカネ、サツマ)と弱いニオイエビネでは暑さの影響が相当違うし、同じ種類でも強い品種と弱い品種では大きく違ってくるだろう。
また光量や水分量の要求量も当然違うので、一概に言えるほど簡単ではないと思う。
当方のニオイエビネでは、高温が続いて葉先が傷んで枯れこみが進んできている品種もあれば割に変化のない品種もいて差が大きい。根の活力耐性が随分違うと思う。全体的にはかなりくたびれモード。
このような高温下での花芽分化はどうなんだろうか?
当然、品種差や生育・充実程度による差はあるが、平均的には7月上旬ごろから花芽分化の準備が進んでいく中で、今年はかなり高温気味に推移して、分化が早めに進んだかもしれない。ただ花芽分化は一時期に集中して一斉に進むのではなく、株それぞれの状態に応じて、1か月くらいの幅がありそうに感じている。
8月に入ってさらに高温になって花芽の生育には厳しい状況が続いていて、秋の新芽の伸長が遅れ気味になるかもしれん。残暑も厳しいというし、秋の生育回復が待ち遠しい。
花芽は分化していても、その後の気象条件が悪すぎると花芽が飛んでしまうこともある。新芽の中で一度ポシャると再生しないと考えていて、大株でも花芽がない株の原因の一つかもしれない。さらに暑さで蕾(花器)の生長も阻害されるかもしれん。今年はちょっと危ないかもなあ。
結果として来春の花の出来にバラツキや奇形、花飛び株、葉の変形などの障害が多く出るかもしれん。
まあ、この暑さでええことはなさそうに予想している。
できれば早めに遮光を少しでも戻したいが、無理はできない気温が続きそう。
今できることは、できるだけ株の消耗を少なくして根の活力を維持することに尽きる。
あとは早く気温が下がってきてくれることをお祈りするだけ・・・
春蘭、寒蘭類は同じ暑さならニオイエビネよりだいぶ強いように感じていて、新芽も順調に伸びているし、寒蘭は花芽が見えだしている株もあり、あまり心配していない。ただ、花色は良くないかも・・
先が見えないこの暑さ・・・もうしばらく耐えてガンバリましょう。
来週はちょっと雲が多くなる(雨?)予報が出ているが、どうかいな?
暑さの中、イライラしてちょっとくどい書き込みになってしまいました。 スミマセンです。