エビネ　植え替え

エビネの花茎を抜いて、春の植え替えを進めています。
春は新根が出てきている株があるので、傷めないように慎重にやる必要があります。
特にニオイ系の品種は根が少ないので、先を折らないように注意していますが、完全にはいきません。
折れなくても当たったりすると変色したりして傷むことが多く、作落ちの原因になると思われるので、春はあまりやりたくありませんが植え替えがたまっているのでやれるだけします。

植え替えていて気付くことですが、ニオイの血が濃い品種は特に根が太く、本数が少なく、経年的に傷みやすい傾向が強いので、ひどい作落ちが起きる前に必ず植え替えをします。ラベルに必ず植え替えた年、月を書いて次回の植え替え時の参考にします。
根が腐ってバルブにまで広がることもあり、バックバルブの途中から腐ったりしますので、点検を兼ねて2～3年に1回は植え替えが必要と感じています。様子が変だったらすぐに点検です。
ニオイは大株であっても油断禁物で意外に作落ちしやすいように感じます。単純に栽培が下手なだけかもしれませんけどね。案外バックぶきの苗の方が勢いがあることが多いです。

1980年代に入手した御蔵島産の原種的なニオイエビネは、特に根が太く逞しく見えますが、意外にもろい性質を持っていて、スッポヌケやバルブの腐り、ひどい作落ちなどを繰り返してきて、40年以上作り続けても未だに1株だけのものも複数あります。
コオズの血が入ってくると根が細く柔らかくなって、根の維持がしやすく、ずいぶん作りやすくなるように感じています。

この時期はどんどん生長するので植え替え適期は短く、連休中には終えたいと思っています。