ヤフオク出品中の｢紫の君｣について
出品中の「紫の君」は、1990年に愛媛でエビネを専門的に扱っていた業者さんから買い入れた株です。
ご主人がニオイエビネがお好きで、当時としては珍しくかなりたくさんのニオイを持っておられ、開花株も多かったので、花時に時々お邪魔していました。作る技術を持った方と思っていました。
コオズも含め高価なものが多く、手が出ずほとんど見るだけ～でした。
とても高価だった紫錦閣のバルブ吹きの芽が出てこないと嘆いておられた記憶があります。
その後、何年かして行ったらほとんどニオイエビネがなくなっていて、関東（静岡だったかも）からトラックで来て、積めるだけ積んで持って帰ってしまったという話を伺いガックリしたことを覚えています。
出品文にもありますが、｢紫の君｣には同名異種が2～3種あるようです。
静岡のＫ園芸さんのＨＰに「紫の君」No1（ニオイ）やNo3（コオズ）が出ていますが、以前はNo２も載っていた？ように思います。
この出品株がどれに当たるか、はたまた別種かはよくわかりませんが、No3は厚弁で形が良くコオズとされています。
だいぶ以前に出た｢ニオイエビネ花図鑑｣という本がありますが、その中にも｢紫の君｣が掲載されており、新島産のコオズということになっています。こちらもずいぶん古い品種と思います。
コオズの｢紫の君」は倍数体（自然3倍体？）かもという話も伺ったことがあります。
ヤフオクでこれらと全く違う、舌が着色したコオズ的な｢紫の君｣も見かけたことがありました。
｢紫の君｣って名前がいいんですよね。源氏物語で光源氏の妻になる方･･･
いずれにせよニオイかコオズかと言うことより、これらのコオズと言われる｢紫の君｣と今回の出品株は明らかに違うと思います。好きずきでしょうが、この出品品種はニオイエビネの特徴が強く、良く咲けば古いニオイ品種の中ではかなり濃色になります。
ヤフオクでは当方の出品以外、こちらの｢紫の君｣は見かけたことがありませんね。
私の見聞きした範囲の話ですので、正確かどうかはわかりません｡ あくまで参考に･･･
同じく出品中の「静山」も同じ業者さんから入れたものです。ご主人は信頼できる方でした。
