エビネ　防寒

寒い日が続いています。
昨日は初雪の便りがありました。
昨夜、エビネ小屋の防寒効果を確認するため、棚下側面のビニルを下ろしておきました。
今朝は、棚上－1.8℃(アメダスより低い)、棚下＋0.3℃。だいたい想定通りの気温差でした。
外気温（棚上）が下がっても、棚下は下がり方が少なく穏やかでしっとりした環境です。
鉢砂が凍るような外気温が続く時には防寒用の板を棚上に置きますが、まあ1月になってからですね。
ある程度寒さに当てて、通風も保っておく方が良いと思っています。

同じ低温でも株の履歴によって寒害の程度が異なります。
ぬくぬくと育っていた株を急な低温、霜に遭わせれば当然まっ黒けになりますし、少しずつ低温に遭わせていけばかなりの低温にも耐えるようになると感じています。寒さへの順応でしょうね。
寒さに弱いニオイ品種は葉がしみたように傷むことがありますが、案外強いようです。
当方では棚下（無加温､ビニル囲い）が－2℃以下（外気温で－5℃くらい）になることはめったになく、鉢砂の凍結もほとんどありません。地面に近く気温が保持されやすいことと、上部をビニル掛けにして放射冷却を防いでいます。ただ、ビニルはあまり保温効果は高くありませんから、より低温の時はその上に防寒板（ベニヤに発泡スチロールを貼った20年モノ）を載せます。さらにそれ以下の気温になりそうなときには、倉庫の中にある古い毛布を引っ張り出して棚を覆うことは可能ですが、これまで2～3度くらいしかありません（外気温が－6℃くらいになった時）。
ニオイエビネの寒さへの順応は品種差がかなりありますが、短時間の－2℃程度なら少し葉が傷んでもバルブまでやられることはまずないようです。少しコオズがかった品種は強いものが多いようです。ただ寒風と長時間の凍結は避ける必要があると思っています。
ニオイの耐寒性については栽培書にもあまりはっきりした記述がないように思いますが、株の履歴や置かれた環境によって一概にマイナス何度まではＯKとは書けないと思います。
いずれにしても気象情報はよく見て予防的に対処するようにしています。