関東・甲信越が早くも梅雨明け。西日本はまだらしく変な感じ。今日も雷が元気を出していました。週間予報を見るとこちらでは当分曇天が続きそうで、梅雨明けはその先かなあ。今年は長く暑い夏になるかもしれません。覚悟しとかんとなあ。
梅雨の晴れ間は日照がきつくて、曇天に慣れたエビネの葉には厳しいですが、花芽分化前なので明るさも欲しいです。
梅雨明け間近になると、エビネ小屋の夏支度をします。
梅雨明け後の夏の前半が重要と思っています。いつ梅雨明けするかよく天気予報を見ています。
梅雨明けすると一気に日照が強くなり。気温が上昇することが多く、根の張りが弱かったり、力弱い弱小株など、充実の悪い(大体根が弱っている)エビネは早々に参ってしまい、葉に元気がなくなってバテてしまいます。
7月半ばごろから花芽分化が始まるといわれていますので、日照の少ない梅雨のうちはできるだけ照度を保ち、花芽分化につなげたいと思いますが、梅雨が明けた途端、過酷な夏の気候にさらすと、せっかく花芽が分化しても十分な発育ができず、貧弱な花にしかなりません。いくら、活力剤をやったり、あれこれして元気を出させようとしても夏バテになってしまったら大体だめですね。
強光、高温、無風、ムレがよくないので、消極的なようですが夏は休ませることにして、遮光を強くし(昨年からクールホワイトを使っています。明るさがあって温度上昇が若干抑えられるように思います)、できるだけ日没以降(夜)、水やりや棚下に冷たい井戸水を潅水をし、棚下通風(昼間もします)をして気温を下げ、夜のうちに体力を回復するようにしたいです。筋書きはそうであってもなかなか思うようにはいきません。葉先が枯れこんだり、根腐れが進んだりして弱っていく株が見られます。耐暑性は株の充実度とともに品種差(特にニオイエビネは弱いものが多い)もかなりありそうです。ニオイエビネの自生地あたり(御蔵島のデータはないので近くの三宅島のデータ)の気温は最高気温で30度くらいのようです。
冬の寒さは加温することも含めて何とかなりましょうが、夏は近年暑いのが当たり前になって、夏越しがエビネ栽培の大きなテーマになっています。自分に与えられた環境の中で良いと思うことを工夫するしかありません。データを取ることは大切だと思っています。温湿度計や照度計などで環境チェックし記録するようにしています。
ムリでしょうが、シンビジウムの山あげのように、標高の高いところ(夜温がかなり下がります)に避暑に行かすのはいいでしょうね。
クールホワイト 遮光率65% 屋根の上30~50cmに張ります。軽いです。灰色に見えますが白色です。
ほかの遮光材も併用するのでちょっと暗めです。温度を上げずに明るくするのは難しいですね。
これは昨年夏に2か月ほど使用したものですが、アルミ蒸着ネットより劣化は少ない感じ。
色が白なので小屋の中は明るく感じます。普通の黒寒冷紗より温度は抑えられるようです。