今春、最後の開花。業者交配ビン苗から育てた新花で弱々しい1輪のみ。
紫の君、天紫梅、霧紫香、紫錦閣の血を引いています。
色はまずまずいいですが、こんな遅い時期に咲く花は評価の対象外で来年に改めて期待でしょうね。
これでいよいよ花が終了です(先日ふれた遅花の濃色のつぼみは結局咲かず。これは別の株)。
葉が大きく伸びてハカマが黄色くなり始めている株も出てきました。
あと1ヶ月が重要な時期ですね。展葉してから葉が一段と大きく広がります。
ハカマ裂きの作業があります。何もなければゆっくりめの方がいいように思うのですが、ニオイなどはついつい早めに世話をやこうとしてしまいます。ハカマを少し緩めて葉柄をずらしておく(密着した葉柄をわずかに離す)ことはありますけどね。
今年はいらん世話をしないように、無用の接触をしないように、ゆっくりと静かに展葉を見守ることにしてみます。だいたいハカマ裂きの作業にやる気が出ないんですわ。
過剰な世話やきと いじり回す小さな親切がエビネには大きなお世話。ほっといてくれ~と。
水やりはそれぞれの栽培者で大きな差があるのではないかと思っていますが、参考書などには「乾いたらやる」、「週2回程度」などと簡単な記述しかありません。他人様の水やりを見ることもほとんどありません。栽培環境の乾き加減や植え砂の違いで差があるのは当然ですがね。
差というのは水のやり方に知らず知らずのうちに個人の流儀や癖があり、潅水は頻度が多いので、これが肥料のやり方などより生育に影響するのではないかと思います。
水やりの要素にはいろいろあると思います。水質、水温、潅水のタイミング、時間、水量、水流の強さ、使用する蓮口、与える場所、施肥とのタイミング・・・・
よくハカマの中に水を入れないように(これが案外難しい)と言われますが、大量に栽培されている方は、葉が傷むのではと思うようなかなりの勢いで上からザブザブかけておられるようですし、如雨露で一鉢ずつ株元に丁寧にされている方もおられると思います。ハカマに水が入ると新芽が腐るというのは本当なのかなあ(いじり回した微細な傷が腐れの元かもなあ?)。自然界では展開した葉が雨水を受け取ってハカマの中に吸い込んでバルブ周りの土にしみていく。あまり神経質にならなくてもいいのかもしれませんがね・・・小さな力のない株は手心がいりましょうけど。
これが良いという方法はよくわかりませんが、栽培作業の中で大きな要素だと思われるので、自分なりにルーチン化して省力かつ効果的な方法を工夫しているつもりです。