寒蘭　倉庫入庫

寒くなる予報なので､ちょっと早いけど､寒蘭､恵蘭などを倉庫に運び入れた。
例年、０℃を切るようになってから入庫するが､今年は少し早めに入れた。もちろん無加温。
倉庫は築数十年の土壁で隙間だらけだが、外気温より３～４℃くらい高く､冷え込みにくい。


ただ､光線が弱いのと湿度が低い。寒蘭などは冬季やや乾燥気味でもいいようだが､同居しているエビネにはちょっと乾きすぎるように感じる。
先日、入庫したエビネは、乾燥防止のため新聞紙とビニールで湿度保持できるように工夫してみた。
エビネ小苗　ビニールで密封状態にしてしばらく様子を見てみる

エビネの鉢は大きさや植砂にもよるが乾き具合にバラツキが出やすく、特に小鉢では水切れを起こしてしまう心配があり、これは大変まずい。ムロの中のような高湿度環境で鉢砂も乾きにくい方がよいように感じる。棚下収納のエビネは湿度が高く、密封しておけば１ヶ月くらいはほとんど潅水しなくてよいくらいで安定した環境だ。

寒蘭は地植えにもしてあり､当地では－５℃くらいになることがあるが傷んだ様子はなく、花も咲く（だんだん弱っていくものもある）。自生地ではマイナス数度くらいには下がっているだろうが低温で枯死することは少ないようだ。ただこれは地温があって根が凍らないからだと思う。鉢植えは大変冷えやすく、同じ外気温下に置いたら傷んでしまうだろう。

蘭たちがいよいよ冬眠に入ります。
静かに､穏やかに、２月後半まで時々水をやるくらいでほとんど何もしません。
しっかり眠っていてください･･･・・

ＰＳ.
先ごろ遅咲き寒蘭？花弁の薬害試験をしてみたが､気温が低く薬害が出にくい感じ。
花はだいぶ開いてきた中で、薬害で花弁が少し変形しているのがあった。
殺菌剤のサンヨール。銅剤で少し浸透性があり便利だが､蘭以外でも軟らかい新芽、葉には薬害が出ることがある。通常、蕾や開花時期には使わないが使用注意だな。
次回は開花時期のエビネ花弁で試してみたい。これは脱色などがはっきり出るだろうな。