寒蘭　朝日にあてる

寒蘭の花茎がぐんぐん伸びてきた。
東洋蘭の栽培歴自体は長いのですが、ただ作っていただけで、先輩から銘品株をいただくようになってから、少し気を入れて作るようになった。
10月になったら夜露と朝日にあてないと良い色に咲かないと教えられていたが、得意の手抜き栽培で意図的にやったことがなかった。というより寒冷紗下の野外栽培で夜露にはある程度あたるし、午前中は短いが陽が差すところに置きっぱなしにしてあるので、そのまま放任開花させていた。時に風が強く吹いて花がいたむこととハモグリバエの被害の方が気になっていた。

以前、先輩が見に来られた時に「いい色に咲いている」とほめていただいたので、これでいいと思ってきたが、今年はもう少し陽を採ってみる工夫をしてみようと思う。

寒蘭は毎年同じようにやっているつもりでも発色がかなり違う。今年は気象条件か肥料の効き方のせいか（同じつもりだが）緑が濃いようで効果が出にくいかもしれないが、まあやってみよう。

特設の置場を作ってみた。朝早くから陽が当たるがどうかなあ。


春蘭もようやく蕾が見えてきたが、こちらは殖えすぎてジャングル状態。来春、整理を兼ねて植え替えようと思う。

富貴蘭の覆輪もくっきりしてきた。これからが美しい！


パフィオにも蕾が見えているのがある。待望の株はなかなか蕾が来ない。

思えば40年来、東洋蘭の先輩をはじめ、富貴蘭やセッコク、洋蘭、その他、ほとんどが先輩、友人からのいただき物か、エビネなどとの交換で縁あって我が家に来たものだ。
お世話になった皆さん方、すでに故人になられたり、病気で栽培をやめられたり、遠方へ行かれたりで気が付いたら人がほとんどいなくなっている。さびしい限りだ。
譲り受けたものを咲かせ、楽しみ続けるのが私の使命かな…
もう60代半ばを過ぎ、長いようで短く感じつつ、自分の終活も考える時期になってきた。
心に残る皆さん方の顔を思い浮かべて、ガラパゴスの井戸の中から秋の空を見上げている。