7月になった途端、夜中の2時ごろ、ザーーッという激しい雨音で目が覚めた。
短時間だったが雨樋があふれる大雨だった。西日本豪雨を思い出した。
今年の梅雨は本当によく降る・・・気温は高くないが、蒸し暑い日が続く。
野外棚(春蘭、寒蘭)の蘭は水分100%の水びたし状態。エビネ小屋の中は乾きが極端に遅い。
我家の蘭たちへの施肥量は、たぶん栽培者の中ではごく少ない方だと思っている。
実際にほかの栽培者がどれだけの肥料をやっているのか、直接見たわけでないので何とも言えないが、業者さんのHPや趣味の方々のブログなどで見る範囲ではそう感じている。
かつて、限界の多肥栽培を目指したこともあったが、ニオイエビネの事故率が高くなるようなのでしばらくしてやめた。今から思えば思い出したくないおぞましい経験だった。
蘭への負担が大きすぎる。生存権、健康を守らんとね…
人の欲、エゴが植物への虐待につながらないように、やさしく・・・
蘭はそれぞれの株ごとに(品種ごとではない)耐肥力にかなり差があって、同じニオイエビネでも株のちがいで最適な量は2~3倍くらいは違うように感じていて(株の生育状況による差も当然ある)、別々に施肥量をコントロールするのは無理なので、一番要求量の少ない株に合わせるつもりで少肥にしている。肥料が少なくて困ることはあまりないが見栄えはしない。たくさんやってもどれだけ効いているか、多肥にマヒ状態になったらよくわからなかったなあ・・・
少量の置き肥が効き方が緩やかで好み。液肥の濃いのはいいことはなく、とにかく薄めが無難。
寒蘭は肥料が効いていると花の色が悪くなるような気がするので、花芽分化はいつ頃かよくわからないが、開花見込み株は今ごろから開花までN分は全くやらない(東洋蘭の師匠の流儀を踏襲)。
自然種は自然界の中から人間社会界に連れてこられたものだが、遠い昔に生まれ育った故郷の静かな山野を懐かしんでいるかもなあ・・・ 慈しみをもって育ててやらんとなあ。
寒蘭、春蘭は雨ざらしのところに置いてあって日照調整するだけ。雨に由来する病気の多発は感じない。かなりいい加減栽培です・・・
雨にあてると、病気が心配という方もいるが、雨後は実に生き生きしているように感じるね。
雨水には力を感じる。気休めに殺菌剤をやることもあるが、あまり頓着していない。