先日、エビネの調べ物をするため、古い保存記録を引っ張り出してみたら、いろんなものが出てきた。
交配に関する記録を見ていると、いろいろ思い出されて、感慨深いものがあった。
ざっとふりかえって(記録でわかる範囲で)・・
自家交配成果
交配初期から2005年までコオズ系を中心に約350交配(開花は約180交配)、開花数約600以上?
交配初期はコンタミなどが多く、育苗に苦労.。
育苗事故多く生育本数も限られ、咲いた花はひいき目に見ても注目に値するものはわずか
前半期の開花ピークは1997年90?、1998年の147、1999年132+αの頃で駄花のお花畑状態?
親を選別、確保するようになった1994年頃からの交配分から、少し評価できる花が咲き始める
2005年の災害で多くの親株、小苗を失う。4年後ニオイ系交配を再開するも発芽、苗の育成に苦戦
2015年頃からニオイ(系)同士の交配に転換する(発芽少、播種から開花まで約6~7年以上)
⓵ニオイ系自家交配からの開花数:56
ニオイ系交配ではニオイの血が濃いほど発芽、育苗が難しく親を超える濃色花は少ない感じ
ニオイエビネと称される親品種の中にはニオイ系コオズ的なものがかなりあると感じている
コオズの血が入ると発芽向上し、色彩のバラエティが拡がり濃色花も出やすく花型も整いやすい
現在、自家交配選別株としてニオイ系11品種を保存、評価保留株として培養
ニオイ系は近年の猛暑続きによる作落ち株も多く、苦戦中(枯死株もあり)
②購入ビン苗、順化苗成果(これまで計9か所から購入。コオズ系交配が多くニオイ系もあり)
これまで128開花(記録あるもののみ)。残留に値する株はわずか
優花は集中して出やすい。トンビはタカを産まない? 選別保存株20株程度
紆余曲折、中断を含め細々と40年以上やってきた成果はたったこれだけです。可能な条件の中でやれることをやってきたが、男のロマンにドップリつかったままおぼれている。
長年、苦言も言わずバカを放任してくれたカミさんに感謝しています。
⓷農薬、活力剤に関して(メモから)
1995年:鹿児島の業者さんを訪問した時の園主の話メモ
冬はシラスでできた洞窟のようなところに貴重な品種を入れておく。湿度、気温が保たれる。
タチガレン液を散布すると(潅注する?)と発根がよくなり芽数が増える。
1998年:福岡のエビネ栽培者から植物活性酵素(ビタナール)を熱心に勧められたが買わず。
2001年:HB101の試供品を入手していろいろ試したが目に見える効果は感じられなかった。
2014年:高知に先輩と訪問。寒蘭栽培者間では、植え替えのあとタチガレンを潅注するのは広く行われていて活着・発根促進、根がきれいになるなどの効果があるとのこと
(別の寒蘭栽培者ブログにも同様の記載あり)。
(注)
①タチガレンはタチガレンはそもそも稲苗を対象にした殺菌剤でランには登録がない。
私自身は使ったことなく、勧めることはできない(非食用作物であっても法的には✖)。
②植物活力剤(肥料ではない)の効能書きはともかく、いろいろ使ってみたが効果がはっきりしないものが多く、普通に育っていればほとんど必要性を感じない。費用対効果が低いと思っている。