つまらん話なので時間のない方はパスしてください。
わが家には古いニオイエビネ自然種で有名な「御蔵〇〇」銘の株が4鉢あって、1鉢は昔から交配に使っていた信頼できる出所のものだが、しばらく花も咲かず調子はよくない。
ほかの3鉢は育種用に10年くらい前にオークションで入手した株の増殖株で、こちらは元気だ。
後者の「御蔵〇〇」は、開花株になってだいぶ殖えたので2~3年前からオークションに出そうかと思っていたが、何となく違和感があって出さずにいる。
その画像 後者の方の「御蔵〇〇」?
花色は濃紫だが舌の形態が少し違うようなのと葉は2枚だがやや薄い感じがして、昔からある株とは何となく印象の違いを感じつつ育てている。充実不足だけなのかもしれないが・・・?

入手時に「御蔵〇〇」の立派なラベルがついていたが、果たして真正品なのか確信が持てない。
雑誌や投稿画像の「御蔵〇〇」と見比べてみても、似てはいるが決定的な判断には至っていない。
出品者は多分、真正品として入手され、出品されたのだと思うが、出所など今となってはわから
ない(たしか、ほかにも有名品種をかなり出品されていた方だったと思う)。
このブログを見ていただいているニオイに目の肥えた方がこの画像を見て品種名を一発で当てられたら本物かもね? だいぶ株も大きくなり特徴をはっきり出しそうなもんだが???
ニオイエビネは幼木と充実株の花では見違えるようなことはよくあり、ニオイには銘品と無銘品の差がわずかなものや、なかなか本咲きしない品種もあるようだし、無銘品の中にも銘品以上に見どころのある株も見られる。品種差異の区別がしにくく一見で品種判断し難いことも多い。
通常、有名品種の品種違いはあまりないはず(開花したらすぐにバレるし、信用にかかわる)だろうが、ニオイエビネは出回りが少なく、真正品の開花株と突き合わせて見比べる機会もまずない。
以前、他のオークション出品者が出されていた「御蔵〇〇」の花画像に何か違和感を感じたことはあったが、「御蔵〇〇」の偽物の出回り情報を私は知らない。(ガラパゴス井戸中の小生は情報に疎い)。わからんな。同名異種や異名同種などとは別問題。
遺伝子検査で一発判定できるのならいいけど、できないと思うし、手持ちの昔からの株を回復させて見比べるか、よく咲いたときに判断、納得するしかないのかな。
真正品と証明するのは案外難しいことかもしれん。出どころ(由来)情報は重要だと思うが、それも信用するしかない。所持者は本物と信じている? 美術品の世界にもありそうな話。
真っ赤な偽物とわかればつかまされたと気づくだろうが、よく似ていれば入手した品種名をそのまま信じてしまうことになる?
ただ、いくら「御蔵〇〇」で入手した株でも、それを名乗って再度オークションに出品したらその真贋は当然出品者の責任だ。
ならば「無銘ニオイエビネ」としてなら出してもいいものか?
「御蔵〇〇」似の無銘品を出回らせることになっても、後々ややこしいことになる?
仮に真正品であっても、どこまでも「御蔵〇〇」は名乗れない株になってしまう。ん~~~
昔はランを買う時は(売っている)人を買えとか言っていた。要は少々高くても信頼できるところから買えということだが、ネットオークションでは限界もあると感じる。古くて新しい問題かな。
自分なりにはっきり異品種との判断をつければ「無銘ニオイエビネ」として扱うかな?
来年も花は咲きそうだが、心の底では真正品に疑いない花姿で咲くのを待ってるよ~~
判別がつくまでしばらくは塩漬けかな。
つまらん話で長くなってしまいましたが、はてさて、どうしたもんかいな?