風の強い日が多かったですが、気温はあまり高すぎずまずまずの気象推移でした。
展葉は7割くらい進んできました。ごく普通の様子です。展葉以降、7月にかけて葉は充実し、一層大きく拡がります。
展葉が進まない株は、遅出の品種は別として何か障害があることが多いです。原因あって結果あり。
葉がおかしい株は根(バルブを含めて)に問題がある場合がほとんどです。要注意!
早く開花した株はすでにハカマが黄化してきて、割きはじめても良いくらいになっています。
ハカマ割きは面倒なので気が進まない作業です。葉柄が柔らかいのであわててはしません。
ハカマの中は湿気が多く、雑菌が繁殖しやすいかもしれませんがあまり気にしません。
しばらく晴天続きのようなので、ていねいに潅水しながら、黄化が進むのを待ちます。できるだけ触らないことにしています。
株によってハカマがキツイものやユル~イもの、黄化が大変遅いものなどいろいろですね。
ある程度黄化してきたら割かずに葉柄の間を少し広げて(ズラして)ハカマ、葉柄の密着を緩める手抜き作業をすることもあります。いいのかどうかわかりませんが葉柄は乾きやすくなります。
ゆっくり黄化してしっかり葉を伸ばしてほしいですね。
大昔、スッポヌケが怖いあまりハカマの中に農薬注入して殺菌するという方がおられましたが、葉が柔らかく気温が急上昇する時期は薬害が出やすく(結果、葉柄が腐る)なりますので、この時期、
私は農薬散布をしません。病害虫防除は葉が固まる6月中旬以降の作業にしています。
ハカマの黄化 平均これくらいでしょうか
早めの株 もっと進んでいる株もあります。
交配した株は果実が大きくなってきました。受精しなかったものはすでに落花しました。
特に消毒などはしません。
株元をスッキリさせるために、苔でバルブ上部が軽く覆われる程度にやや浅め?に植えています。
バルブも緑化し、太りも良いようで、病気の発生も少ないように思います。グラグラしないように支えが必要なことがあります。バルブの肥大が翌年の良い花を約束してくれます。
成株でも鉢は小さめでほとんど5号鉢です。大きくなるものは6号鉢もありますが、必要以上の大鉢は根の管理上あまりメリットを感じていません。用土、置き場の節約も考慮しています。
栽培に関する記述は、単純に私がやっていることを書いただけで、決してこうやればいいというようなんじゃなくて、私はこういう理由でこうやっているということだけです。
少しでも参考になれば幸いです。
環境や目指すところのちがいでいろいろと栽培方法に違いが出てくるのが当たり前と思っています。