ebine
「エビネ小屋」
このカテゴリーでは、蘭亭で一番栽培鉢数が多いエビネについて、これまでの思い出や、経験、失敗談などを書いていきたいと思います。まちがいや、不正確な点も多々あるとは思いますが、ご容赦願います。
自分がブログを書くようになるなんてことは、2か月前には考えなかったことでした。
身の回りを整理しているうちに、これまでのエビネ栽培や交配についてのメモなどが出てきました。これらをベースにこれまでの道のりをブログという形にして、これからのエビネ栽培につなげようと思い立ったのですが、如何せん、この昔気質、時代遅れのオッサンにはハードルが高かった。
何回もブログを開設しなおしたりして、ようやく船出できました。すぐ沈没するかも・・・
井の中の蛙のごとく、長年、エビネ界の流行などには無頓着で、今頃になってノコノコ出てきては、ひと昔前のエビネ話をうなろうとしています。ぜひお立ち寄りください。
エビネの栽培を始めて40年、えびね同好会などには所属せずに、我流で実験のようなことばかりしては失敗し続けてきました。栽培名人の方々のまねは技術力もセンスもなく到底できません。見せるために作っているわけでもないし、出来具合を誰かにほめられたいとも全く思わない、これでええんやと勝手に思っているエビネ隠遁者。無菌播種による交配育種は、男のロマンとしてしぶとくやり続けています。
そもそもエビネとのなれそめは、学生時代に露天市でたまたま買ったキエビネが、きれいに咲いたのが初めでした。当時、エビネの人気は大変なものでしたが、特別に興味があったわけではなく、ほかの植物と一緒に下宿屋の庭の片隅を借りて育てていました。
農学部では花卉園芸を専攻し、ユリの繁殖、種子発芽の研究をしていましたが、先生の専門分野がランでしたので、潅水・植替作業などをするうちにランに親しむようになり、エビネも知るところとなりました。
研究室ではランの生理・生態や増殖、播種などの研究がされていましたが、あるとき先生がニオイエビネを親に使って交配すると香が遺伝するという話をされ、花の香に興味を持っていた私の耳にその名がしっかりと焼き付けられたのでした。